ポリバケツブルーの勝利!

荒木大輔投手コーチ

今日もKYで、野球。今日は野球を見てきたんだからしょうがない発言。あしたは、ちゃんと選挙のこと書きます。
7月と8月のライオンズは、本拠地では特別なユニフォームを着て試合に臨む。普段のホーム用に赤でアクセントをつけたサマーユニフォームと、最強時代のポリバケツブルーと揶揄されたオールドユニフォームだ。各節の初戦と二戦目がサマーユニフォームで、三戦目がオールドユニフォームである。今回は、オールドユニフォームの日に合わせて行った。
座席は内野指定席のかなりホームベース寄り。もちろん一塁側。座席に向かう途中、荒木大輔投手コーチが、ベンチとブルペンの間の通路で、選手名鑑みたいなものを見ているのを目撃。(冒頭の写真)相手の打線のことでも考えているのか。
スタンドの応援団もオールドユニフォームに呼応して、昔の打順どおりにトランペットを吹く。一番福地寿樹には名手辻のテーマ、二番片岡易之にはバント名人平野のテーマまでは選手のタイプがよく合っていて、三番中島裕之には鉄人秋山、四番GG佐藤には決め役清原まではまあまあ許せるが、五番栗山巧デストラーデでずっこけてしまう。なにしろ栗山のホームランは3本だから。
先発はライオンズが復帰二戦目の宮越徹イーグルスは朝井で、失礼ながら両軍ともにローテーションの谷間といえ、乱打戦を予想した。ライオンズは土日のホークス戦に涌井英章と岸孝之を温存したのだろう。カブレラは今日も欠場で、打線は軽量感を否めない。
宮越の立ち上がりは大乱調で、初回先頭から死球、四球、暴投の一人相撲でいきなり無死ニ三塁までピンチを広げたが、その後礒部に四球を与えたものの、しのいで0点に抑えた。ライオンズの裏の攻撃も、二死満塁までいったが、無得点。表裏で40分もかかった1回の攻防は、結局0−0に。
2回からの宮越は立ち直り、あまり速くないがなぜか速く見える直球と、かなりスピードを抑えた変化球で、3回も含めて、3人ずつで攻撃を断ち切った。2回の裏には片岡が先制打で1点。
しかし、4回の表にイーグルスの山崎武にレフトスタンドに運ばれて同点。レフト栗山の頭上をわずかに越してフェンスに当たるかに見えたライナー性の当たりは、最後の瞬間にロケットの再点火を得てまばらなイーグルス応援団の最前列に飛び込んでしまった。33号のソロホームラン。恐るべし、山崎武!
その4回裏にライオンズは福地の二塁打で再び勝ち越す。しかし5回表、伊東勤監督は2安打1失点と好投の宮越を、回の冒頭から二番手山崎敏に切り替えた。予定の継投だったのか?宮越は、勝利投手の権利を奪われたことになるのでかわいそうだが、伊東監督、荒木コーチなりの判断があるのだろうから、拙者ごとき素人が批判してもしかたがない。実際に、宮越−山崎−岩崎哲也三井浩二グラマンのリレーで、その後はイーグルスにたしか三塁も踏ませなかったと思う。
期待はずれだったのが和田一浩で、8回裏無死満塁の大チャンスに代打で出たが、詰まった当たりの見本のようなサードゴロ。先発は外れているし、開幕後しばらく首位打者を独走した勢いは影もない。次の細川亨があわやライトの頭上越えかという犠飛を放って、突き放した。この回投げたイーグルスの渡邊恒のバント処理のまずさは目に余った。無死一塁後の栗山、柴田博之のバントを連続でワンバウンドの悪送球をして、自らピンチを広げてしまった。
それにしても、五番バッターにバントさせるライオンズの打線って・・・カブレラ、早く戻って来てくれ!
勝利インタビューは、二回を抑えて勝ち投手になった山崎と、勝ち越し打の福地。外野応援団の試合後の応援アンコールで勝利の余韻を楽しみながら、帰路についた。
これで、今年の観戦成績は2勝2敗の五分。マリーンズが負けたので3位とは2ゲーム差に迫った。行くぞ、ポリバケツブルー軍団!