高段者と級位者の対局

currykid2007-07-29


選挙区は民主党、比例は国民新党に投票した。これから、友人とブランデーを空けて開票を楽しみます。
それにしても、小沢一郎さんの選挙のうまさには、感動すらおぼえる。地方の過疎地を回るのは、その映像が全国に流れることを計算に入れてのことだ。自民党が保守ではなくなったことに薄々気が付いている、地方の保守票が動く。地方の一人区は少ない票で議席につながるので、効率もよいだろう。都会の有権者にも、少なくとも悪い印象を与えることもない。
また、埼玉選挙区では定数3に対して、民主党が二人を立てている。うまく票を割れば二人とも当選しそうなのだけど、メディアの調査で票が一方に偏りそうだと出た。すると、民主党は劣勢の候補者のポスターをはがして、冒頭の写真のものに張り替えた。ポスターの地色はよく目立つ黄色で、地元の衆議院議員候補者の小さい写真が、「政権交代には2議席が必要です。二番手のこの候補に投票を」と書いてある。一番手の候補者にとって、気持ちのいいはずがないが、それをやらせてしまうところがすごい。
また、民主党の優勢が報道されると、群馬県知事選挙の敗北まで利用して、危機感をもたせるための檄文を全国に配布して最後の引き締めをはかった。
小沢さんは碁が強いらしいが、囲碁に例えれば、高段者と級位者が対局したようなものだ。基礎票のハンデはあったものの、安倍さんは友達の的はずれな助言に惑わされたりして、一気に追い付かれて、抜き去られてしまった。
…という結果になると思う。